テキスト1978
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オミナェシオミナェシオミナェシハナショウブアジサイウリハカエデキキョウカラジュームダリアRオミcォオミナェシを材料に加えた瓶花盛花を数点作ってみた。オミナェシは習慣として背高く活けるのが普通になっているのだが、時として低く使うのも変わった感じが見られる。マッス状にかためてみるというのも一法であろう。直立した姿がオミナェシだが、斜に倒してみたらどうであろう。そんな考えも浮かんでくる。いろいろ考えてみて、形として無理がなくオ、、、ナェシの新しい用い方というところに重点をおいて、エ夫をしてみた。そんな作品数種である。もちろん普通の常識的な作品も活けてならべてみる(七月七日挿花)@篭に活けた瓶花。オミナェシ、白花のショウプ、淡青色のアジサイの三種。夏らしい清爽な感じの配合である。オミナェシは季節的にもこのような配合がいちばん好ましく(オミナェシ、ヒメユリ、ユキヤナギ)(オ‘ヽ、ナェシ、シマガヤ、白花のダリア)なども調和がよい。写真の篭入れの花は自然趣味の風雅な感じの配合である。ナェシ、青楓(ウリハカエデ)紫キキョウの三種を盛花に活ける。花器は緑掲色の渋い感じの陶器だが、今日はじめて使う新しい陶器なので写真でもその感じが出ていると思う。楓の横枝を思いきり長くさし出して(左勝手・副主形の花型)オ、、、ナエシを中間に、その前と奥深い位置にキキョウの紫を入れている。すがすがしい季節感のある盛花である。花器も新しく、花も新鮮な材料をというのは、大変ぜいたくだけれど、すっきりすることは事実である。‘‘、ナェシを思いきり短かく切ってマッス状にまる<並べて形をつくる。オミナェシという感じからはなれて「かすみ草」のような感覚に作りあげる。カラジュームの鉢植から大葉小葉を六、七枚きりとって、オミナェシの上から重ねる様に、また低く沈ませて重ねて行く。ダリアの紫がかった白色の花を四本、同じく低く左方に入れる。花器は黒色の丸形の大きい水盤。かなり分量を多く手数をかけて挿し込んだが、女郎花らしくないオミナェシの盛花が出来た。@ 4c @ R

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