テキスト1978
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,` 今ーノ,/5, 一}cろうばい、白椿は実に調和のよい材料である。白花のわびすけ椿もいいが、とにかく日本の花のうちいちばん好ましい取合せ、といってもよいほど風雅であり美しい花といえる。新年を迎えるころにも黄ばんだ残り葉が佗びしく小枝について、黄花が一っ二つ咲き初めた風情、つばきの白が床の間の静かな光りをうける。まことに静寂にして幽玄、そんな瓶花になる。しらじらと岡子を透す冬の日や室に人なく腫梅の花/ふバ’ヽー99一i⑪5山籐の実と白椿。この配合もよい。褐色の藤の実は俳趣といった怪妙洒脱の風格がある。藤の枝の調子のよいものを選んで白椿をつける。花器は阿汲嗚門の窯「大谷焼」の壷。この花器は私の家へきてから五年ほどにもなるのだが、この花が二回目に活けた花である。安定泌のある形がひろがりのある花によく調和する。新年の花には適しておらないが一月二月の輝花として面白い配合であろう。バラ、白菊黄菊とも空釉調和よく、椿の紅白染めわけの花も好ましい。c‘,\15 ノ,\ 1efン、[↑-'ノ、` かー,A`ヽ‘ヽ‘‘,' `^• ・ふ^ ‘.9 c ⑪ 糾湘!,9l •• }”n‘≪I-一^-s-/‘ JI {公.ン、ーf、7/乙.ぐ" i、1―- ,r,.j人`V、-r`¢ぃ` ’~~'/,

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