テキスト1978
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サジギボウシ一種コチョウランビワカラジュームギボウシさじぎぽうしは白緑色の厚手の葉に線条があり一名「筋ぎぼうし」などといわれる。今年はこれまでにない美しい花を見ることが出来たのは幸せだったが、白竹の荒目の宗全篭に活けてみるとよく調和している。立体に花を高く立て、中間の花もかなり高く入れ、その後方に小さく低く入っているのは控である。5枚の葉の配置と重ね方によって花形が作られることになる。9^,ヽ' ‘^ Rコチョウランの紅色の花2本、左右に対照的に挿し、足もとの前方から後方へかけてカラジュームの葉の小葉を重ねて入れる。緑の葉と白く紋様のある葉を撰択して、軽やかな感じに挿す。カットガラスの花器に挿して(剣山)左右に水を見せる様に、夏季の盛花として清爽な感じに仕上げることに注意した。カラジュームの鉢植を買っておき、必要だけ切って使うと便利である。cし4cこの、。ぎぽうしは五月六月から夏季にかけて咲く日本種の草花である。花色は淡紫色、白色の種類があり、花は葉を越す程度に低く咲くもの、葉をぬいて一メーターほど高くのびるもの、いろいろな種類がある。花のつほみのころその形が栢の欄干にある「擬宝球」に似ているのでその名がつけられたという。山野に野生する稲類も多く園芸栽培として庭に植えられるものも多い。私達がいけばなに使うのは、さじぎぼうし(さじの形に似ているのでこの名がある)小葉大葉のぎぼうし、八月に咲く白花のたまのかんざし、などがある。は中国の原産の種類で江戸時代に輸入されたものといわれる。生花の中で「葉組七種」の活け方があってその中にこの「ぎぼうし」も入っており、葉蘭によく似た葉組みをし、花を添えて活ける。ここに掲載したのは「さじぎほうし」で花の高さ40センチ程度、葉を組み合せて、宗全篭に投入れに活けた。一秤挿しが好ましく瓶花盛花ともに調和する材料である。たが、枇杷はすでに黄色にづいている。緑色のころのほうが一層、雅趣があって好まし花器は赤褐色のどっしりと丸い壷だが、この花形の様に左へ横に長く、上方を低く作る形には、重く安定感のある花器がよく調和する。ぎぼうしの花2本を入れ色の調和をとる。「たまのかんざし」テキストの写真は6月23日に撮影し@ @ R \

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