テキスト1978
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cァイリス、淡黄のバラを黒い横長の水盤に活ける。花器の形にそうて花形も左右に並列する様に形を作ったのだが、この花形も中々面白い。前後に花葉をさし出さずに立体横ならびに活けるのが特徴だが、へいれつかけぃーともいえる花形である。「いけばなの四季」の本の中に「自由花形作例14、高梁とバラの盛花」「並列花型」「特殊な作品篭の花作例14、チューリップとクロトン」が、この作品と同じである。写真をみると平凡な形にみえるが、実際には中々趣味の深い花形である。来月号テキストにはこの作品を延長して、少し変わった調子のものを作ってみようと息っている。このアイリス、バラの作品は基本的なものだが、意匠的に考えると面白いものが作れる。c 3⑧

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