テキスト1978
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R四月に入ってからの晩咲(おそざき)の梅である。曲のある細い枝にはっきりとした関花が美しい。これにすかし百合をつける。すかし百合は淡い黄色で、これはすかしと鬼百合の合成秤だと思っ。咲くと品位がわるくつほみのうちがよい。梅と百合の取合せに花器は緑青色のロR白梅黄すかしゅりもとの小さい変った形の陶器だが、全体が淡泊な色彩ですがすがしい感じの瓶花といえる。簡単に出来上った作品だが、配合がよく梅の枝を飢におき、後力に緑.L』の葉の百合が明るく新鮮に見え好ましい瓶花となった。白と緑に淡黄といった取合わせは大変感じよく見え、これからの,L 季節には適した色彩といえる。c 例頌である。c楓のベニサンゴのずわえは若芽の緑が出て清楚に美しい。紫のテッセンの花と配合して、白色の花瓶に活ける。この花器は新様式の花瓶だが中途半ばの趣味で、陶器としてはよく出来ているが形としてはよくないと思っている。白い花瓶に濃い紫のテッセンの花を数多く重ねて、強い色の対照を考えたのだが、色調として成功しているのだが、白黒写真では悠じられない作品であるしかし瓶花盛花の中には花形よりも色に重点をおく作品も多い。この作品は実際には強い色彩美のある瓶花であり、色彩的に個性のある作品といえる。研究課題として考えねばならないC7てっせんべにさんご

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