テキスト1978
41/146

Rあけびの蒻(ツル)で縄んだ荒目の篭にカキツバタとサトザクラの二種を活ける。単純でさっばりとした感じの配合である。篭の野趣に調和するように、美しい材料を数少なく入れる。淡彩的ですっきりとした篭入れの花である。R さとざくらc緑の麦へ紫色の野菊、この二種を淡いぺいじゅ色の水盤に活ける。分体花型の盛花である。四月より五月へかけての自然趣味の花といえる。花型を低くつくり写実的な五月の風景を連想するような、そんな情緒の花である。麦の高低とまとめ方、野菊の花の配列に技巧がある。かきつばたc むぎ野菊3 ー

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る