テキスト1978
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R梅とおとめ椿(紅)の生花。左勝手行の花形である。加雅な花形だが二月はじめに活けた花で、自然咲きの梅に風情がある。形のバランスもよくとれており佳作といえる作品である。足もとに少しねじれがあり気になるが、その他は技術的にもよく、椿の留と控の形もよい。色彩的に美しい作品といえる。R一月はじめに挿花した作品である。真副胴の調子がよく、枝の配分もよく美しい花形である。一本で作った留の形がよく美しく作られている。左勝手の花であるから本来は花器の左隅に立つべきだが、この作品は右隅から立ち上っている。花器が四角形なので配り木の調子が変っているのではないかと思われる。6 梅の生花@ 山平炭尚作R 小田康子作

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