テキスト1978
17/146

~梅梶株分け(分体花型)の花型である。左勝手の花形で右の株は主株(おもかぶ)左の株は子株(こかぶ)である。魚道生(ぎょどういけ)ともいう。中央の空間を美しくあけるところに技巧がある。この株分挿しは技術も美しくバランスもよく、梅としては引きしまりのある花形に作られている。淡褐色の横長の水盤に入っているが調和もよく、真の枝の低く右横へはり出した胴も形よく作れている。慶美作3 の生花『t せいひつばきちゃがら掲色の中に少し緑を帯びた若芽と,その木振りの風雅さは茶花としても好まれ,また瓶花ちゃがらは低山に野生するかんぽくである。早春1月より2月にかけて若芽を出し,硲花に活けても好ましい。古い信楽焼の壷に横へ長く枝をさし出し,副材に白赤の花弁の花と,ふいり葉の美しい「せいひ椿」を添えて瓶花を作った。低く長い特徴のある花形。

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る