テキスト1978
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グロリオーサ雪柳(紅葉と湿室咲)白菊なたねもちの実Rここに掲載した四つの作品は大体、初級程度の盛花、瓶花である。花材は種類配合など変わった材料を使ってあるのだが花形は糾和な作品といえる。葉、ばらんの濃緑。この三種のそれぞれの色、それぞれ変化のある形の材料を組み合せて盛花を作っている。グロリオーサとよく似た材料なれば温室咲きの姫百合なども調和がよいだろう。花形はグロリオーサの個性を利用して、左右へひろげて、軽やかな感じに挿した。Rは菊の白、グロリオーサの赤色の花、緑のR孟柳の紅葉と白く咲いた花を重ねるように挿してみる。中々美しく風雅である。なたねの黄色く咲いた花と黄緑の葉、これで調和のよい花だが、右へ朱色の実のモチの小枝を添える。色と形のアクセントである。十二月の花としては中々美しい瓶花である。モチの実を添えるその考え方が、瓶花の配色として面白い感じなのである。季節感の深い花ということが出来る。花器は褐色の花瓶でこの花によく調和していると思う。@ @ Rばらん8R

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