テキスト1978
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c シタリンドウランR栽培のオミナェシもすでにシーズンをすぎて残り花の二番咲き。しかし細い茎がひきしまって恰好がよい。これを10本ばかり、洋花のサンタンカという朱色の短かい草花。写真でみるとオミナエシとよく似ているがはっきりとした朱色の花、緑の葉でオミナエシとは対照的である。腰高のガラス悩にこの二師を入れる。低く平らな花形に左右均斉の形を作ったが、その中に花の配列と空間を考えて明るい必じの盛花をつくった。R民芸屋で買ってきた野菜篭。荒目の野趣のあゑ直だが、この様な器には自然趣味の材料がよく調和する。すすき、けいとう、紅菓の木の枝もの、さんぎくなどの配合もよく調和するだろう。また、柿の実つきの枝、白菊なども季節感があって調和がよい。秋草の類をあつめて活けるのもよいだろう。写真の作品は八月すえより九月へかけて山すそに野生する「しばぐり」すすきというところを「。ハンパス」にかえて、。ハンパスの穂をきりわけて短かくして挿した。季節感のある盛花である。c同じ野菜篭に花材をかえて活けた。白花のりんどう、この山もの三種を低く入れ、自然らしい写実的な感じに活けたが、これに「なつはぜ」の紅葉を低く入れるのも調和がよいだろう。このシダの新鮮なものは水楊もよいし、これからの自然趣味の花材として活けやすい材料である。この篭は直径五0センチもあって大ぶりな平らな篭で柿、梅などにも調和する。IUし、これに普通はだ、蘭の葉の三種である。ゞ

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