Rすすき、うりは楓の緑の葉、ひまわりの花四輪゜これを大振りの篭に入れる。この花は平凡な配合だが初秋の感じの深い取合せといえる。かなり大きく奥深い花である。ヒマワリの四つの花の配列に中心がある。Rの作品のヒマワリの配列とは迩って日本趣味の篭に調和する様な花の並べ方をしている。楓、すすき、ヒマワリの配合が温和であっても、花器と作者の気持で新しい感じに持ってゆけるものだけれど、作者がこの花は温和にと考えると、その作品は静かな感じになってしまう。面白いものである。R R R植物の中に帯状に変化するものがある。猫柳、エニシダなどによく見るのだが、タニワタリの緑の葉の帯化したものは珍しい。熱帯植物の様に面白い形だが、これを4枚たて、その配列に変化のあるように空間と高低を考えてならべた。花の大きさ七、八センチ程度のヒマワリを四輪、この四つをわざと四角にならベる。この場合、わざと四方形にならべるところに面白さがある。花の並べ方に少し空間をとってアクセントをつける。花器はトルコ青の濃い青色の鉢である。普通の盛花にない変調な感じの花といえる。こんな工夫の中から新鮮な調子が出てくる。R すすきうりはかえでひまわりタニワタリ（帯化）ヒマワリ6
元のページ ../index.html#104