テキスト1978
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d,9r は、中央まんなかに手が前後についています。左右に花を入れることになるのですが(一方だけ用いてもよい)、まれにこんな花器に出くわすことがあります。すべて手のある花器は手を美しく見せることが大切です。小部分はかくれることがあってもなるべく美しく見えるように注意しつつ花形を作ります。写爽Rは灰黒色の陶器ですが挿し口が三方にある変わった形の花器です。一方だけ花を挿してもよいのですが、(また、寒牡丹一輪を花器の内部に小さく入れる様な形も面白い)Rこの4、5ページの盛花の花器 y ー, 上部の写真にある様にかなり大きく左右の口を利用して入れる場合もある。枇杷と白中菊のこの盛花は、花器に比較して左方の枇杷が長く大きく見えるのだが、左前方へさし出ているので写真ではことに大きく見える。とにかく変化のある花器の意匠の見える様に活けることが大切である。小さい花器であるから小品の花が調和します。陶器で手のある花瓶は珍しいのだが、篭花器では手のあるものが多く、砲の花にはほとんどが、手をどう使うかということが、いちばん必要な条件となってきます。しばぐり白中菊珊4ヽ星•a. .--ャr. @ 中央に手のある場合

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