テキスト1977
83/148

c その斜面が目のとどく限りはるかにつづいてcギボウシは談字で「紫蒻」では植物の名前はすべてカタカナ又はひらがなで書くことになっているので、漢字は用いなくともよい。この図は随分以前に私の描いた絵で、すでにテキストに掲載したこともあるのだが、花形の参考のためにもう一度ここに並べることにした。この生花は「二管筒の生花」にかんづつ、竹器を長短二本ならべて大小の二つの生花を活け合せる花形である。筒)には右勝手九葉三花の生花、下管(短い簡)には左勝手七葉二花の生花が入っている。サジギボウシは葉も硬く、ひきしまりがあって生花の形作りには適した材料である。留は曲りにくく、自然の葉は茎のまっすぐなものが多くて留の形に出しにくいのだが、そこに特殊な工夫を加えて、写真の様に右へ平らに出すのだが技術的には中々むずかしい。伊吹山の八合目あたりの斜而に大葉のぎほうしが群落をつくって野生している。一メーター程度の長さで花茎が葉をぬいて咲いている。雲が低く流れると小雨がギボウシの葉に音を立てて落ち、その小雨の雲は走る様にはるかに動いて行く。ヤマギボウシのお花畑はいるのである。7ヽと書く。今日上管(長いさじぎぼうし緊苓クそが抑姉土

元のページ  ../index.html#83

このブックを見る