テキスト1977
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⑧かきつばたの実Rさんきらい白菊しゃがためとも百合Rサンキライに実のつく季節になった。黄みどりの実が秋になって赤く色づく。この写真は6月8日に撮影したのだが、白の中輪菊を添えて風雅な取合せで垂体の瓶花を作った。上方へのびた菊の1本で花形に変化をつけている。R農家に使う道具篭の古い容器、民芸品というところ。たっぷりと大きく黒褐色なので緑の葉がよく調和する。カキッパタの実にシャガの若芽を添え、タメトモユリの開花3本を添えて投入花を作った。野趣の深い花の取合せといえる。軽やかに素朴な感じが初夏の花として好ましいと思う。cコウボネの黄色の花、コウボネの葉をつけないでアロカシアの小葉5枚を添えてあるところに変わった感じがあって花にもよく調和している。面白い取合せである。⑪大葉のナナカマド(ライデンという)黄花のカユウ3本、ギボウシの葉6枚の配合。花器がしっかりしているのでかなり大きい花が入る。緑の多いすがすがしい感じの初夏の盛花。前後の深い枝の配置に注意。R R 4

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