テキスト1977
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5月に入ると気候も変わり、花も淡泊な感じのものが好ましく山木の新緑などすがすがしい好みにうつり変わる。花器も白竹の篭、ガラス器の類など清爽感のある花器を使うことになる。ガラス器も種類が多く濃厚な着色ガラスの花器は夏季にはふさわしくないが、黒色ガラス淡青色ガラス、透明ガラスの器具は夏季に好ましい花器である。Rの写真は透明ガラスのたっぷりとした花器にアンスリームの大きい葉1枚、アロカシアの小菜ー枚、白色エン。フレス(洋水仙)5本を配合して清楚な感じに仕上げた瓶花である。ガラス器はガラス面を透して見える花材の足もとの美しく見える様に特に注意する。さっぱりとした感じの花材がよい。c フトイを入れる。花器はドイツ製銅器である。この単純な形の花器はドイツ製品らしい無駄のないはっきりとした個性をもっている。丸い輪の手も淡泊な感じである。こんな花器には花も単純な形の材料がよく、カユウの花10本ばかり一種挿しというのもいいだろうし、大輪咲きの紫菖蒲一種、赤色のグラジオラス一種などもすっきりしてよいかもしれないrかなり強い色調の花材がよく調和すると思う。写真の盛花はフトイにチューリップニ種だが、フトイを前方にならべ、後方にチューリップの紅色の花を見せているのが少し変わっている。フトイの茎の線を通して見る花の美しさを考えて挿した。cフチューリッ。フ(盛花)トイにチューリップの淡紅色の花3本7 R@

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