テキスト1977
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ホウの樹は樹高10メーター以上にも舒える喬木である。四月に緑の若葉が出て及季には、15センチにも及ぷ広葉となり、豊山村ではこの葉で餅を包み、味噌を包む。商山地方のホウ葉味噌というのはこの葉を使うのである。巻頭の写真「桜とホウの葉」はこの枯れ葉で随分大きくなるものである。モクレン、タイサンボク、オオヤマレン、ホウは同族の樹木で白い大輪花を四月から五月へかけて咲かせる。香気の強い花で花の形が辿部に似ているので寺院に多く植えられており、いけばなにも昔から法事の花として、お祝いの席には活けない翌恨になっている。木蓮には白木辿、紫木迎、黒く紫赤色のカラス木辿など一般に見られる種類である。Rホウの木と白菊を立体調に活ける。陀上形にのびるホウの木振りと、大輪菊の府な形がよく調和して中々感じがしっくりしている。ホウの木は若葉が黄みどり、菊の濃緑の葉、白い菊の花の色彩が、黒褐色の壷によく調和して落秤きのよい瓶花になっている。のびのびと上方へ直立する様に菊も高く花の位悴をならべて、すがすがしい感じである。季節的にもさっぱりとしたこんな感じの花も好ましいのではないか。花器は宇野仁松氏の褐色釉手附花瓶でギリシャ花瓶の形を校した形である。手に特徴がある。ホウの木は直立した茎の左右前後に枝が正しい形にわかれて出る。単純な形に特徴がある。ホウの木白菊(瓶花)6 ホウの木リュームとアロカシアの葉洋水仙R

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