テキスト1977
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9,4 ⑬紅色のボケの花、濃紫色のアイリス2本。花器はいずれも同じススダケの寸筒(ずんどう)である。スス竹は薬屋根の農家の天井に組み上げられて四、五十年も経過したもので、褐色に黒く光沢があるもの。最近、スス竹もよいものが少なくなり、薬品で色附けしたものが出廻っているが、やはり模造品には品格が乏しい。この寸筒に銅の中筒を入れて用いてある。ボケの枝振りのよいものを4本、真・見越(みこし)副・胴に挿して上部の花形を作る。アイリスは控、留に1本ずつ、留の花の右方へ細い葉を挿して、留の形を作る。控にはボケの小枝1本を入れる。紅色のボケとアイリスの紫の配色、菓は白緑。この三色で強い色調の配合を作って⑪ (生ある。これも単純な花形だが美しい色彩の生花である。生花には薄板又は低い花台が調和がよい。以上の四作の様な生花には花器もさっばりとした装飾の少ない花器が花を引き立てることになる。cのポリアンヌは花が短いので控の位凶が短い。⑪のアイリスは花が長いので控が高い。材料によって控えの高さも変わることになる。花)ボケアイリス7、松葉くばり5 <斎筒重行真はり<aシi~丑う〗Qつりuu てDI~uuu l乙巴uLJLI

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