テキスト1977
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コクワヅルユーデンドロビューム東北地方の山地に野生するというコクワヅルの太い幹。柔軟鈍重な感じのこのツルの木。形からも変わった感覚をうける。重く垂れたこのッルに調和するように、花器もやや背高く太く柔かい線の花器を選んだ。白い陶器なので花材の色も引き立カリつ。洋蘭のデンドロビュームの淡い紫の花を1本入れ、ユーカリの枝を添える。この3種の花材の色はいずれも中閤色の変わった色彩で、ツルと花器に感覚的に調和する材料を選択している。すると、花材もよく選択することになり、自然よい花材が必要ということになってくる。この様に美術的な作品を作ろうと(挿花時間35分)R モクレンカキツバタ8ツバキモクレンの老木は峨々として風雅な形をもっている。淡い紫木蓮だがこれに調和する様に日本趣味のカキツバタ、ヤプツバキの二種を添えた。文人調の盛花といった感じである。花器は黄褐色高足水盤。(25分)R 1000円の花材費で活ける(3作)

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