テキスト1977
34/148

花材費が七00円ということになるとかなりよい花が活けられます。お桔古の花というものは、花を習っという以外に、そのいけ花を部屋に飾って家庭の人達にも、また来客の人達にもみていただくことになるカラモモツバキわけですから、そんな意味で常日頃よい花を活けておくということが望ましいのです。この程度の花材費だとかなりの花が買えますから、練習のためにも内容のある厚味のある花が作れます。R淡紅のカラモモ2本、紅色の大輪咲のツバキ3本を瓶花にした。グレーの濃淡で描かれた明るい脳案の壷。左方に椿をのびやかにひろげた花形である。(挿花時間15分)(3作)ヒガンザクラカキツバタ3月2日に活けたこの彼岸桜は温室咲きだが、満開の花が咲き揃って美しい。早咲きのカキツバタの紫の花と黄緑の葉の取合せは、四月の陽春の季節感がある。ひろやかな感じに入れた花形に特徴がある。(挿花時間15分)7 00円の花材費で活けるR 6R

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る