うるおい、意匠のあるいけばな、作者の考案、新鮮な感覚によって作ら生花は技術の花である。なによりも俊れた技術が望まれる花であるだけ充分稽古を童ねて、完全な技術によって初めて美しい生花が作られることになる。盛花瓶花は花の華麗さや、自然のれるいけばな、ということが出来る。生花の場合はまず鍛紬といえるほどの栢み重ねによって技術の上昇を考える。そして常に作者の工夫、なぜこうなるか、どうすればよいか、合理的な方法を考えて遂に整然とした花形を作り上げる。生花は約束の花である様に考えられるが、決してそんな窮屈なものではない。それよりも作者の自由採量を望むことが実に多い花である。生花は技術的な花であるだけに、花材をいためることが多い。少しでも早く活け、花のうるおいの落ちないうちに活け上げてしまう。これが大切である。花材をためたり寄せ合わせたりする技法は―つの過程であって、なるべく無理なく美しい花形を作り上げることが最上の技術といえる。そして、最終的にはのびやかな技術の中にある品格、東洋の芸術にある独自な形式と品格、これが望ましい。技巧に溺れる程度の人は生花を理解している人ではない。それを理解するには無心の鍛純、鍛練を重ねることである。そして真実を掴みとることである。c @ R 生花は鍛練の花である
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