テキスト1977
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キプネギクは別の名をシュウメイギク(秋明菊)ともいう。日本と中国に原産の花といわれるが、ひろく外国にも栽培される花である。キブネギクという名は京都北山の四船に野生するというのだが、池賀県の石山寺の塙内に多く見られ厳石にそうてキプネギクの紅花白花が咲く景色はまことに風雅な情緒がある。今年の及、スイスを旅行したとき、アル。フスの登山口であるインターラーケンの町で、キブネギクの栽培種の花をみた。花は「世界共通の言葉」といわれるのだが、ヒマワリ、チクトウ、フジ、ミオオヤナギ、ユキヤナギ、エニシダ、など日本の草花木と思っているものが、栽培されておりまた野生種として咲いているのをみて懲いたものだが、スイスでこの質船菊をみたときは一間、私の見聞のたりなさを感じたものだった。ヤナギラン、テッセンの白花紫花、キョウこ。t 外国映画をみていると画面にいけばながあり、日本の花と思っているものが写されていることがあってはっと見なおすのだが、スイスの貴船菊をみてとにかく写真にとっておいたのだが、私逹の感じとして貴船菊は茶席にでも活ける、そんな感じの花であっただけに、意外な感じをうけたのだった。下の写真はアイガー北遮を望むインターラーケンの町の中のカジノに近い住宅の入口に咲いていた貴船菊、淡紅色の花が満開で(八月十日)は早い。庭の柏込みから玄関の入り口まで、日本の住宅と少しも変わりない風景が親しみを感じる。(単弁淡紅花)が、この貴船菊は紅の八爾咲きでヒマワリと取合わせ、日本では十月に咲くこの花が二か月上の写真は10月17日に挿花、写真にしたのだ(しゅうめいぎく)きぶねぎくひまわり2R 貴き船点菊t

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