テキスト1977
11/148

i--~ ⑧こ3-ー実の前の小葉(実かこい)この三つが変る。れは葉11枚、実1の一株生花である(行)。この場合、葉の名称が真の花形の場合とは少し変更する。これに注意することである。ー真(露うけ葉)胴(風かこい)ー副、立ち葉、見越、真かこい、流し葉、総かこい、は同じ。控は普通の控と呼び、胴ーのあしらいは、この場合あしらいとなる。以上の11枚である。実はずっと後方深くに挿し真の葉の下に位置させる。⑧十一葉一果(行)lー-ーー副(主、株胴)、冥胴、あ立しちら葉い、、見真越か、こ中い葉、実、か留、こい控c下の写真は株わけ挿しの万年百である。上段の写真RとRは真の花形、行の花形であって、草の花形は一株の万年青で13枚の化形である。以上とは別に水盤株分けの形がある。それが下段に掲載した「二株の生花」である。ー(子株)逆勝手の真、流し棠、中葉、見越ー控、胴、総かこい実は主株に1個、子株に1個入れる。7-万年青は六月、梅雨の頃に花を咲かせる。花といっても常誂的な美しい花というのではなく、一株の中央よりフキノトウの様な短い包状の花軸が登り、淡い緑色のわびしい花のかたまりをつくる。花季が終わって及に入るとこれが呆実となり、私逹の考えるおもとの実を形成する。一株の葉の中央に登ったおもとの実はやがて及に入ると、新しく実の脇から発生した葉の祐葉が隆々とのび立って、三枚五枚と莱を成長させ、やがて実の色づく耽秋初冬の季節に入ると、実の位置は一株の中央部からそれて、葉株のわきに位誼するようになる。これが万年古の出牛個杵である。草花にはいろいろな個性がある。シオンやマンジュサゲは葉株とは別に花軸が発化し花を咲かせるし、カンゾウは万年青と同じように花の立つ株にそって若い8ヽ』7別の芽株を発生させ、ちょうど株の脇から花が咲くように見え、また万年青の場合は、実が株のわきから立つように見える。この個性をうつして生花の万年青は、特殊な花形を作るのである。行の形と、別に株分けの花形の三体を作って写真にした。九葉一果は真、十一葉一果は行、十三葉一呆にして返し葉を使う草の形、この三種の活け方を屈本として、別に株分けの花形がある。かう。真副胴留控など生花の韮本型の名称とは変わる場所がある。(露うけ築)真又は胴に名附ける。笠ち菓)真と副の中央に立つ。(風かこい)胴のわき築、又は胴の別名。(流し葉)留の別名。(実かこい)控又は実の前の小葉をいう。ここに万年青の花形を三つ、真の形、万年者にかぎって葉に特別の名称をつ

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る