テキスト1977
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•一f、,か-< ヽ哀1Lジュネーブ駅頭の装飾花水、また茶庭の影態が国民生活の中に深く浸透していることによるのではないかと思われる。スヘ向けて出発した。約五時間でジュネープのコルナバン駅につく。国際列車の到着するこの駅が国境の役目をもっているわけだが、まず簡単な手続をすませて市内に入る。。ハリに比較すると清潔な町であることが私逹の第一印象だった。この日から約一週間をスイス観光に費したのだが、さすが世界的な観光地だけあって、山と湖、田園と農日本の庭園に花の少いのは寺院の林泉や枯山八月九日、私は。ハリのリオン駅から電軍でスイ村など美しい絵の様な風景が展開して私達を喜ばせたのだった。同時に観光設備と交通などあらゆる方面によく注意が行きとどいていることも旅行者にとっては豊かな落着を感じさせるのである。その中に壮大な寺院や国民の信仰に対する敬虔な態度などを見るにつけ、日本の宗教生活に対する私達に深い反省を呼び起すのであった。特に印象に残ったのは永世中立を標榜するスイスという国が、国民すべて皆兵という制度をとり、各家庭に防空壕を掘り常に戦時体制をととのえていることは、意外、という感じをうけたのだレマン湖畔の花時計ったが、そのうちの日曜日、偶然とある農村で村人達の射撃練習場を見たが、フランクフルトなどの屋台が出るのどかな風景の中に、ドイツ、イタリア、フランスに隣国をもつスイスの国民性をうかがい知ることが出来た。スイスは花の美しい国である。フランスの農村でわびしい家の表庭にテープルをおき、それに鉢植の盛花を飾っているのを見、また田舎町の街路樹の株もとにまる<輪郭をつくって草花を飾っているのをみて感心したものだったが、スイスでは市街地といい農村といいあらゆる家の軒先やベラインタソーラーケンの街を飾る花壇`ーー:一』[ItII y 一一ー,叶[r,. ご2ー如.`^ヽぷ~yャ,-・-,,.ヽ:<-"~·'ー.Jゞ..,_,, Do-"1 (専渓・写真)l!:':j 21 スイスの花`~

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