テキスト1977
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ストレリチア(極楽鳥花)ストレリチアストレリチア・レギナ工という。南アフリカの原産で世界各国に分布し栽培されている。花の形と色調から「極楽鳥花」ともいわれる。戦後、日本に紹介されたちまち流行花となっていけばな展にも盛んに用いられたが、今日ではすでに一般的に用いられる様になり、これにかわって白花の「オーガスター」という品種が珍重されている。写真の様に茎を長<挿すのが普通だが、また首みじかく二、三本あつめて使うのも面白い形になる。ネフロレビスRシダの一種で「ネフロレビス」という観葉植物である。これにストレリチアを1本入れる。朱色の花と新鮮な黄緑のシダとの色彩が美しい。花器の淡い褐色、ストレリチアの花序の濃い赤褐色との色の対照もよい。変った花器の形が、この瓶花を引き立てている。ストレリチアエンコウスギストレリチアにエンコウスギの取合せは面白い配合である。エンコウスギは主として生花に使う材料なので古風な感じをうけるのだが、細長い線条をよく見つめると、新しい感党がありストレリチアと組合せてもよく調和する。なるべく小枝をつけないで茎だけ使うのがよい。@ R ⑧20

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