テキスト1977
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8ページにこれと同じ取合わせの篭の花がある。同じ材料を少し調子をかえて盛花に作った。花器は「荒土飴ぐすり水盤」で、野趣の材料に調和する花器を選んだ。カキツバタは夏を越して実となりひとしお風雅な感じだが、葉をのびやかに使って自然にあるような写実的な情景を心において活けた盛花である。水盤の前に水をみせた自然調の盛花である。カキツバタサンキライリンドウ自然調の盛花盛花篭は別に平篭ひらかごともいい手も高くゆったりとした形が花をひきたてる。銅製の水入れを内部全面に作るかまた半分だけ水入れの容器を作り底の編み目をみせるのも趣味的に美しい。ユキヤナギリーガルリリー12 盛花篭にいける

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