テキスト1976
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8月発行はなしょう桑原専炭流の生花に葉組み七種の活け方というのがある。四季の花材のうち代表的な葉組み花菖専渓もの七種を選んでその活け方や葉糾みの作り方などを教える伝統の挿法である。これを「七種伝」という。(ばらん)(すいせん)(いちはつ)(かきつばた)(はなしょうぶ)(ぎぽうし)(しおん)の七種だがそれぞれ材料の個性と出生を考え、特殊な葉糾みによって撒然とした花形を作り、あわせてその花形の中に自然栢生の状態をあらわすということになっている。七稲伝では以上の七つの花の基礎的な技法を習うのだが、生花の技術が進んでくると、この初歩の葉組みや約束から段々と発展して、作者の考え方によって自然植生の状態を生花の花形の中にとり入れること、また作者の考案によってかなり自由な「応用花形」を作ることが出来る。ここに掲載した花菖蒲の仕花6作は、6月13日に挿花したもので、大輪咲きの盛季の材料であり、花形としてもかなり自然調をとりいれた。のびやかな調子の生花である。毎月1回発行桑原専慶流ハナショウブ小型アンスリューム大輪咲きのハナショウブ5本、株をわけてアンスリーム亦い花1本と葉を3枚生花七しては配合が変わっている。編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専鹿流家元1976年蒲ぶNo. 158 しヽけばな

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