テキスト1976
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Rオオヤマレンとススキの若梨を備前焼の大きい水盤に活ける。浪い緑の大葉の中に白色の花が点々とみえて、その前方左右ヘススキの曲線の葉がかぶさり、これは清爽の感じの深い初及の盛花である。オオヤマレンには大輪花の種類とこの写真にある小輪花の種類の別がある。庭に咲く昔からの花木だが、香りもよく水揚もよい。木迎によく似た形をもっているのでオオヤマレンゲなどといわれているが、一種挿しの瓶花にもよく、五月より六月へかけて咲く初夏の花材として一種の風格をもっている。(副材には、キキョウ、ヒメュリなど調和がよい。)色のテッシャ釉、内部は淡青色であ盤というよりも、これは鉢といった方が適当であろう。使うのも中々而白いものである。必平凡で、写真のように葉だけを他の材料と組み合わせると中々趣味のよい花が出来る。じにして直立させてあるのも変ってcショウブの葉と洋種シャクヤクの配合。花器は手附の鉢で外部は褐る。どっしりとした花器であって水ショウブやカキツバタの葉だけをず花を添えねばならないと思うのはシャクヤクの花を四本、高さを同みえるし、力強い感じがありショウブの立体的な形に調和している。R、ソャクヤクを3本、生花に活ける。大輪の洋種の花である。花器は褐色の丹波焼の花瓶。真胴留の三ところに花を入れ、葉は上方は軽く下部に多く小品ながら安定感のある花形を作る。牡丹とシャクヤクは下部を盟かに葉で形を作るのがこれの活け方である。細い口もとに水ぎわを美しくひともとに揃えるところに技巧がある。8 ⑧ オオヤマレンススキの若葉R シャクヤク(生花)

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