テキスト1976
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カラマツツルバラは5月17日だった。ちょうど隆吉、このテキストの写真を撮影したの素子がヨーロッパから帰ってすぐ、この花器をおみやげに持ってきてくれたのが17日夜だったので、早速紙包みを解いて花を活けることにしたこの陶器はローマで買ったもの、ということだったが、朱赤の地色に濃いグレー、青色、黄褐色の線条が描かれており、農かな異国情緒をたたえている。形もよくととのっており口もとの広いのが好ましい。小さいけれどぴりっと強い感覚をうける花器である。濃紅色のミニバラを二、三本入れて網子を作る。中々よい調和である。7 イタリアの花器にバラを活ける@

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