テキスト1976
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R伝統の花器、銅器のつり舟に洋蘭を活けた。紫赤色の洋蘭は「デンドロビューム、レディハミルトン」という。これに庭のクリハランの葉を三枚そえて調子をとる。古い銅器に派手な色の洋蘭が意外に調和がよい。先月号の巻頭写真に「立花瓶にラッパスイセンとクロトンの葉」をとり合わせてみたが、これと同じ趣味で、古典的な花器に洋花がしっくりとよく似合って中々面白い。デンドロビュームクリハランつばき、やまぷきなど日本の花が調和する花器であるのに、時として反対的な配合も中々よい。クリハランは日本のシダの一稲なのだが、これも洋闘とよく調和している。こんな花の場合、床の問の釣りばなとしても決しておかしくはない。釣りばなは床の間の天井にひる<ぎを打って、それに釣る。高く釣ることもあり低く釣ることもある。花によって花器の高さを考えることになる。ランイワソデッノギクアザミR R 4

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