テキスト1976
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R朱色に仕上げた漆の花器。たばこ盆の手を高くして花器に作った、というのだが、中々形が面白い。花も入れやすい。中筒を使って活けたが赤色の漆器が花を引き立てている白花の水仙(洋種)とアザミ(洋種)の二種を挿す。手の前後にスイセンを入れる。すっきりとした粋な好みの花といえる。漆の花器には総じて軽やかな草花がよい。日本趣味の清雅な趣のある花。細く艶やかな感じの花がよい。三贔Rアカメヤナギとカキツバタの瓶花である。三月はじめに挿花したのだが、ヤナギはまだ一部分皮をつけているり早咲きのカキツバタを添える。花器はテッシャの花瓶゜カキツバタは葉をLE面少しななめに向けて挿す。(剣山)ナギは3本挿してあるが、そのうち1本は少し後方に2本は正面と右斜前に出してある。この瓶花はカキッバタの前方ヘヤナギの枝を重ねているところに技巧がある。の前に浮き出るようにヤナギの枝ひとすじ、意匠的な美しい技巧といえる。季節感の深い配合であり、瓶花盛花の中にはこんな季節感のある配合も好ましいものである。アカメヤ黄緑の葉6 @ スイセンアザミR アカメヤナギカキツバタ

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