テキスト1976
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アマリリスはメキシコから南アメリカの原産で70種くらい種類があるといわれる。温室裁培のもの露地で咲くアマリリスなど園芸品種がかなり多いが、大輪咲きの花は瓶花盛花の材料として適当な花材である。冬季に温室咲きのアマリリスをみかけるが、つぼみのものは咲きにくく、三月以降の頃になると切花でも大きく開花する。葉を添えて「生花」を作ることも出来、洋花材料の生花としては適した材料といえる。⑯カユウアマリリスかいう(海芋)は南アフリカ原産の花で「カラー」というのが正しい。南アフリカでは野生のものが8種類程度あるといわれるが、日本名はかゆうである。シラボシカユウ、黄花シラボシカユウなどが、普通花屋で見かける小型の花である。80lgoセンチ程度の白花のカユウは日本に入ってかなり古いらしく、明治時代から農村の水辺などで栽培されていたらしい。大葉は水揚悪く、最近では花だけを花材に使う様になった。銀製の金属片塁量ナ⑰プナの木とャプツバキの瓶花。さつま焼の黒い壷に入っている。かなりの大作で函壮な感じの花である。東北地方の山地には白樺の林の中に、このブナの老木が見渡す限り群落をつくって壮大な景観をつくっているのをみかける。この瓶花は、会場の中でも大作の一っで、白くされた老幹の奥深くまでヤプツバキの赤色の花とつほみが点々として、早呑の山地の情趣を感じる様な自然趣味の瓶花である。時代の渋さを見せた黒色の涜に前後左右に挿し込んだ椿の枝。南画調の雅致を感じられる作品。⑰ブヤブツバキ... 置一rJ

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