テキスト1976
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⑯対。ヘージの「カユウ・アマリリス」それへ鋲の板状の装飾加工物を加えた瓶花である。これは普通のいけばなではない。いわば装飾的な意匠花である。なぜ、こんなものをいけばな展に出品するのか、ということについて(その他にもこの低向の作品がかなりある)原稿を別にして書くことにするが、とにかく、白いカユウの中に純銀の板状の加工物を入れ、下部にアマリリスの赤色を加えた瓶花は色彩的に鮮烈な美しさを感じるだろう。花器はトルコ青の陶器(仁松作)⑭白い壷に入れた大きい豆の実、これは褐色に枯れている。あしらいの花はオレンヂ色のアザミの様な花(これはナマの花)この二種の配合。豆はモダマ(インド産)の二種であって、なんとなく異国趣味を感じる材料である。白い陶器の変形の花瓶、大理石の台、これらを合わせて面白い必此があると息う。。ヘルシャ青の壺(仁松作)にストレチアのオレンヂ色を2本、ヒマワリの枯花を3本、小品だがこれも而白い配合といえる。高く登らせたヒマワリの枯花、ストレチアの花が大きく、ヒマワリの枯花が小さくその対照が変わっている。花器の群青の陶器に対してにぶい白色と褐色調の配色も、色彩的に美しい。(インド産)、花はビンクッション8 ⑮ ストレチアヒマワリ枯花⑭ モダマ⑮ヒ°ンクッション

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