テキスト1976
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スイセンを瓶花に挿すときは、なるべく白い株を切りとらないで自然のままの姿で挿すのがよい。盛花に挿すときも高い位憎には目然のままに、短く切る場合も葉組みをくずさず自然のままに挿す。葉を組みなおすと技巧的になり目然のうるおいがなくなる。出米るだけ目然さを失わない様に江意する。この上の写真の様に目然そのままの泌じがいちばん好ましい姿である。私逹が見ることが出来るスイセンは稲類もそんなに多くない。スイセンはイギリスが本場でつづいてオランダといわれているのだが、イギリスのスイセンは園芸品種が多く三00種にのほるということである。晩秋から春四月ごろまで私達の見るスイセンは一般的な野生種の単弁水仙、温宰種の黄水仙、ラツ。ハ水仙、口紅水仙、三月以降になると淡黄色重弁の大玉水仙、黄色の糸水仙などが五、ラッパ水仙の白花や大輪花などが栽培される様になり、追々と外国種のものが増してくるものと思われる。野生種の水仙は、千葉(房州悔岸)兵庫(淡路島)福井(越前岬)などが主産地となっているのだが、この地方では水仙祝同出荷組合があって、東京、名古屋、大阪、京都などに大量出荷がなされている様である。千葉海岸、越前海岸、淡路島海岸などはいずれも暖流の寄せる海岸である関係で野牛種の水仙が繁殖するといわれる。京都地方では以上の様な早咲き水仙が終わってから、二月以降に咲く水仙がある。一般に「地水仙」じずいせんといって花も大きく葉株もしっかりして、いけばなにも好ましい材料である。水仙は古くより中国でも賞美されている花であRすいせえんこうすぎ白椿すいせん一般的である。最ノゞん6R @

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