テキスト1976
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I←物屋とほとんど変わりはない。一時問ほどして飛行機に乗り込み出発する。高度七千から一万メーターの雲の上である。白い雲の間から雪でおおわれた山脈がつづく。アラスカ山脈であろう。はるかに重い雲の層をつき抜ける様に高峯が見えるのは恐らく六二00メーターのマッキンリーであろう。それにつづく様に雪におおわれた山嶺はアラスカ山脈らしい。白い山嶺の間に少し沈んだ緑色のいく筋かの流線は氷河であマドレーヌ寺院がみえるろうが、端のポイント。ハローやアタニックの棗落に思いを通わせるのである。北極圏をつき切って、私達の乗機はノづける。東京を出発してから18時間の空の旅だが、思ったほど退屈しない。アムステルダムの空港で、約一コンコルド広場夏のこの季節は雪原の間にコケモモや野イチゴが実る季節だろうなどと想像しながら、新田次郎のアラスカ物語に描かれたアラスカ北ルウェーの北端からオランダのアムステルダムまで約10時問の飛行をつ時問ほど待つ。この空港ではヨーロッパ人の乗客も増え私達の目的地。ハリヘ近づいたことを感じる様になった。アムステルダムの空港を出発し「シャルル。ドゴール空港」に着いた。24日午前11時である。(時差の関係で日本時問とは迎う。)かねて写真で見た通り、ドゴール空港は設備の行きとどいた壮大な空港だった。六角型の建造物には乗降口が効率的に配置され、降り口からマロニエて1時問弱でo 三百メートルばかりのエスカレーターが動いており、それに乗って空港乗客ホールに入って行く、動く歩道が上下に交叉してそれぞれ目標の乗機口へ運ばれて行く様に設備され、その歩道の上部に美術的な商業広告灯があって、その中に日本の三越や高島屋の広告デス。フレーが目につく。パリ市内の三越、高島屋の宣伝広告である。空港の内部は広く美しく乗客ホールもゆったりして混雑する様子もな街のカフェテラスく、明る<上品な感じである。ここで日本から持ってきたドル紙幣をフランに交換する。日本紙幣に比較してフラン札のお粗末なのに驚く。パリの第1日(7.24)ドゴール空港からパリ市内へは日本の商速道路の様に美しい道路だった。緑の樹林を背景にして広々とした山園の黄褐色の土の色が、道路にそってどこまでもつづいている。北 沼噌 • _ , •• ,,.,,., • 「' '" "'・・訓',,,, "'··•""" ' 可...、9. -'f・・,11 ] ~)

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