テキスト1976
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Rオミナエシ、ススキ、白中菊の――一種を生花に活ける。写真の作品はススキもオミナエシも小じんまりとして、しまりのある材料なので活けやすかったが、普通、ススキもオミナェシも大きくひろがった材料だから、そんなときは背丈を高くして大型の生花にすると活けやすい。またススキの穂の茎が長くのびて、葉が下に低くついている様な材料は中段から切り、上下を合せて添えると、葉が上に登らせることが出来て格好がよくなる。瓶花、盛花の場合も同意である。写真の生花はくばり木を前後にして穴の前に菊を入れたが、足もとが細くみえて形がよい。足もとのまっすぐな材料はくばり木を前後にして挿すのがよい。こんな自然趣味の材料は花形も自由な調子がよい。急に元気を出して、発展していった。とにかく。ハンがすばらしくうまい。朝食のクロワッサンもうまいし昼夕食のバケット。ハンなど、さすが本場のものは違ったものと感心する。水はミネラルウォーターでアル。フスの本場でとれた水とレッテルに書いてあるのを食事ごとに一瓶(三合程度)買う。ビールの方が安い。朝食はパンとコーヒーが普通なのだが、卵料理のズオ。フラ(卵のバター焼)が美味しい。モン。ハルナス通りの(ル・ドーム)オペ座前の(カフェは料理、屋外テラスではコーヒーとケーキ、アイスクリームなどをたべさせる。これがまた中々よろしい。数十のイスが通りに面した店外にならべられ、8メーター程度の広い人道のマロニエの街路樹の下で、雑談をしながらコーヒーをのむ。ハリ人ののどけさは、実にうらやましい風景である。たそがれになると(。ハリは5時が退社時間で午後10時に日が暮れる)カフェテラスの客席の前へいろいろな流しの芸人がやってきて、ものまで街頭ショウをはじめる。ほっとしたやすらぎを覚えるのである。こんな店が市内の表通りにふんだんにある。美味しかったお料理。(エスカロップ・ホワーディーネ)仔牛のクリーム煮(ソールムニエル)舌びらめのムニエル(トイューイット)ますのバタ焼名は忘れたがゆでた海老をレモンとマヨネーズで仕上げたもの。メロンの上にハムをのせた料理、その他。ハリ独特の料理があったが思い出せない。ただエスカルゴという料理、有名なものだが私にはどうもデンデン虫虫の姿をみると食欲が起こらなかった。店で焼くケーキの類がすごく美味しかった。イチゴのケーキ類、木いちごのシャーベット。ことにアイスクリームがうまい。アルコール類は私がのめないので残念だったが、ビールとワインは日本のものに較べて濃度が低くのみやすかった。ある店でアラブのいちぢくの酒というのをのんだが珍しいものだった。゜ハリの物価は日本と比較してニー三割程度安いと思う。(専渓)5フラン(三00円)で・ドラペ)など店内歌から曲芸じみたすすき女郎花生花きく@

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