テキスト1976
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i9トルコキキョウヒマワリアジサイc cぎぽうしは山に野生の種類、庭で咲くもの園芸栽培のものなど種類が多い。小葉のもの、大葉のもの、まれにふいり葉のものもある。「さじぎぽうし」というのは小葉で葉が厚く長さ30センチまでの園芸品種である。山のぎぽうしは大葉のものが多く草丈1メーターにも及ぶ大型の種類で日当りのよい草原に群生する。(季節・六月七月)ひとたむろ擬宝珠しげる峠道を流るる昼の栃は明る<木俣修という歌がこの情景をよく描写している。擬宝珠(ぎぽうし)という字の示すようにつぽみの形が橋の梱干にある(ぎぼうし)によく似ているから名附けられたもの、という。八月に咲く「玉のかんざし」は白花のはっきりとした花で、いちばん美しい。この図にあるのは、二管筒(にかんづつ)に活けた作品で、古いころの作品だが、生花を習う人達への参考のために掲載しておく。ぎぼうしの生花は葉蘭などと同じく、葉を組んで形を作る「葉組みもの」の生花である。(上管)左の筒に活けた右勝手真、真かこい、見越、副、胴、胴の沈み、留、控、総かこい以上九牧(下管)右の筒に活けた左勝手真、副、胴、胴の沈み、留、総かこい、控以上七牧(花は真「さじぎぽうし」で生花の(花は真、胴、留)、胴)c 7さじぎぼうし(生花)⑧ 、_

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