2 3 この花席をみると①の梅の瓶花が花閻の半分をしめている。右方の②③の二瓶が残り半分の花席に箇かれていて配叩いにも変化がみられる。①の梅は右方へ長くのびていて前方へも軽い枝が入っている。緑の美しい若松とシンビデューム2本、梅と祥蘭をのびのびと横へさし出し、それと形をかえて、②のトクサとカーネーションの瓶花、さらに右端にスイセンの小品生花。それぞれ形が変っていて大小のバランスを考えている。瓶花2瓶に対して、スイセンの生花も引きしまりがあり陳列にも変化がある。①白黒の写真では感じがわからないが、白い壺に梅のこけつきの枝、右と前へ出ており、若松の緑がすが上がしい。袢闇は黄褐色、右前と左後方に2本入っている。のびやかな花である。梅と松と洋仙の配合は明るい日本調といえる。① 4 ー
元のページ ../index.html#8