テキスト1975
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⑪編み目のこまかい美しい籠である。黒く褐色の精巧な籠だが、この手附籠は手の閥く大きい「牡月籠」の様式によるもので、伝統のもち味が地じられ品格のよい籠といえる。五きょうの早咲きの花を、この籠に謁和するよう手の門に花形を作って、やさしく風雅な瓶花とする。足もとに庭のあじさいの若菓を添兄て、うす紫い花と緑の菜との取合せを、芙しく新鮮な籠に活ける。籠には巾筒の人さど高さ、じのものを選ぶことが人切である。花器にあわない形の中箇、見苫しい1筒は花の品格を落すことになる。また籠の中筒は屯なる水入れではなく、花器の大切な部分であると考えるべきである。Jj十引日の今日、き清潔・{は成心7 ⑬

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