テキスト1975
70/147

\ Rまる<横長の籠、この籠の内部がひろく見えるだけに、内部の編み目が美しく、この種類の横広い籠は水盤と同じ意味で、内部を美しく見る様な工夫が必要である。中央に手のある籠は、手よりも右の部分だけ花を挿してよいのだが、また、右の部分と左3部分と両方へ花を活けるのも変った調子になる。この場合は左石の花の形に変化のあるようにバランスを考える。花材の配合にも注意することである。写真の花材は(ボケの朱色の花と緑の築)(テッボウユリ)の二種配合、ユリの花の形をどうならべるかについて考えた。R白竹の丸い籠、低く丸い形に大きくゆったりとした手がついている。この籠のように大きくひろい手のある花器には、手の丸の輪郭のIに花形をおさめるか、又はの外へ花葉をさし出すか、この二つの方法があるのだが、花器の特徴を活かすためには手の内で花形を作るのが、いちばん好ましい。しiiハ方の手‘,0 写真の花、紫の「てっせん」は花の色といい葉の緑といい、白竹の籠にはぴったりとして、いかにもすがすがしい感じである。初父の花として季節感の深いいけばなといえるだろう。花形の技巧よりも色彩と感党に屯点をおく投人花である。cこの籠は「唐人笠」ーとうじんがさ、と名附けられている。中国韓国人の笠を形どって作った籠といわれ、茶席などに好んで使われる花器である。花は「しまかや」の光葉に「てっぽうゆり」の取り合せ。手の前後にわけて花を入れ、小さい花器だけれどしまかやの築を左右にのびやかにさし出して白百合を三本つけた。月の花としてすがすがしい感じに満ちた籠の投入れである。この花器も手のうちへ小さく花を入れてもよく、また條くひろやかな形の材料も訓和がよい。大体において白竹の籠は及季に迎しており、色附の笥は冬不芦ぃ仙ってもよい、壷と迩う泊梵と淡泊の味わいが望まし6 c Ii ⑧ R

元のページ  ../index.html#70

このブックを見る