テキスト1975
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Rかけ花の古い形式には、「横がけ」I柱がけ、と「向うがけ」ー前向きのかけ花、の二稲がある。新しい形式は「壁かけの花」といい、これは洋室のかけばなも含めて柱や壁面に花器をかけて花を活ける様式である。この写真のかけばなは、柱にかけた向うがけのいけばな。花器も小さいし花も分量少なく軽やかな調子に活ける。正面から見る花であって左右に枝葉花の出るように活ける。前方へは強く出ない方がよい。籠の花器、竹の花器など軽やかに見えてかけばなには調和がよい。朱色のボケの花が緑の葉の中に見え、早咲きのキキョウの紫と取合せて、色彩的にも美しい花である。2 R 向うがけの籠ほけききょう@ R

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