テキスト1975
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編集発行京都市中京区六角適烏丸西入桑原専慶流家元この月のテキストには四月、五月の花を材料にして瓶花12作を写真にした。ー。ヘージの瓶花はシンビデュームとアロカシャの二種である。この洋閣は赤褐色の大輪花で、のシンビデュームといわれる種類である。シンビデュームはマレーシア、ビルマ、インド、アが原産地で50160種いわれる。これがヨーロッ。ハ、アメリカにおいて園芸栽培され、最近は日本でもほとんど一般的となってきている。ことに園芸技術の進歩によって、品種に改良が加えられ、また一般に大型東洋蘭系の品種と交配されて「小型シンビデューム」などといわれる種類が見られるようになった。オーストラリこの頃はいけばな材料として使わ類もあるとれることが多くなり、平凡な色のシンビデュームはすっかり見なれてしまって、変った種類でないとどうも、という様に随分私達もぜいたくになったものである。このページの作品は赤褐色のシンビデューム1本にアロカシアを二枚つけて黒色花瓶に活けた瓶花である。洋花の中でも色彩的に落舒のある配合といえよう。洋花の瓶花盛花はともすると軽くなりやすい傾向があるので、しっくりと落若のある配合を考えたいと思う。毎月1回発行桑原専慶流(シンビデュームアロカ、ンヤ)ァロカシャの後方の大葉へ前の葉の茎をさしこんである1975年春の花を活ける5月発行専渓No. 143 しヽけばな

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