テキスト1975
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響▼<、の2本、ネコヤナギ一把分、白花のこの花器は横はば40センチ程度、かなり大きい花器である。沈んだ紅紫色のシンシャの花瓶゜花はコデマリのたっぷりとしたもラッパスイセン6本、普通の瓶花の二倍の大きさはある。高く立てた立体調の瓶花だが、コデマリとネコヤナギの配合が少し変っている。スイセンとともに、この3種は茎の細く美しいものを取合せて、直線J‘, n バノ‘ ``・ U,‘ “F 、.rしー/'^ ーノ .'i.6ヽg/LU`8,\ の茎の美しさをみせようと考えている。ことに花器の色の美しさを引き立つように、深い花器に剣山花留を使って口もとをすっきり仕上げてあるところに特徴のある瓶花といえる。コデマリとネコヤナギはそれぞれ形も迩い重なりあっても混雑しないし、銀色のネコヤナギの実とコデマリの白緑の葉と白い花の璽なりも、はっきりとし美しさが感じられ白緑の葉る。白花のスイセンの花、のすべてが、色彩的に淡泊な感じである。かなり前方へ傾いており奥行の深い形である。コデマリという花は形がよく整いすぎており、バラや桁、すかしゆりなどをつけると、すぐよい調子になるのだが、それだけに平凡になりやすい花材といえる。コデマリは一種挿で充分味わいのある花材で、むしろ副材をつけない方がよい。瓶花の場合も生花の場合も同じである。これに反してネコヤナギは必ず副材をつけなければ美しさの見られない材料といえる。とにかく、コデマリは好ましい材料でありながら平凡になりやすく、工夫のいる材料である。すべて瓶花盛花ともに甘く平凡にならないように、ビシッとした見どころのある工夫が大切である。ことに大きい作品の場合は、ただ大きいだけがよいのではなく、大きい中に変化のある形が望まれるのである。私は今、アメリカ西北部の町、ソャトルに赴任しております。シャトルは占い町ですが山々が美しく湖の多いところです。森林が多く日本へも多くここの材木が輸出されています。シャトルのいちばん良い季節は夏です。及はとても涼しく気持のよい気候です。秋もいいです。松茸や冑ものが多く実によい所です。またこちらには日本人が多く住んでいます。これは日本の商社や会社が多く日本からきているからでしょう。約三ガ人はいると思います。ですから日本食、食品、映画、ホテルまでFl本人が経党しているわけです。私もだんだんこちらになれてきました。いけばなの方も忘れずに続けております。「いけばなの四季」をたよりにしてやっています。他の人々にも少しずつ教えていますが、これは時問をかけてしっかりやって行くつもりです。そして組織にするつもりです。華道は中々盛んですが私は幸い寺につとめていますから、サンデースクールの子供達に教え始めるつもりです。それは先般の会議でパスしていますので、これは時間の問題で始められます。こちらのサンデースクールは普通の学校と同じようなものです。いけばなの普及のために努力したいと思っております。シャトルにて宮地アメリカ通信2 彰雄^^" ー/r` f' コデマリ(かなり大きい)甑花である)ネコヤナギ',;a ラッパスイセン

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