テキスト1975
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.¢ いけばなの装飾性専渓いけばなにはいろいろな形式がある。古い時代をふり返ってみても、今日の新しいいけばなといわれるものも、その目的は「その所に調和した装飾」ということをめざしている。いけばなは花瓶に入れるもの、という考え方が常識のようになっているが、それがほとんどであるといえるが、それが全部ではない。花器を使わないいけばなもあり、なまの草花木の花以外に枯れた材料や果物の類も、いけばな材料として用いるし、また植物以外の形あるものも、装飾効果のあるものは材料としていけばなの中へ添加することがある。花器にも創作的な形のものが多い。新しい花器には新しいいけばなを活けることが必要であり、いけばなの装飾的範間は実にひろく、ひろがってゆく。花の装飾性は実にひろくひろがって行く。毎月1回発行“. ジプリペデュームまっ黒の花瓶。高さ50センチの新しい感覚の陶器。花は黒く褐色の蓮の実緑と褐色の袢1樹、ンプリペデューム。桑原専慶流蓮の実(花器竹内真三郎氏作)蓮の実と洋悩iの形も変化があって而白いし、花器との対照もよい。明るい洋間の装飾花として適当な花である。編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専疫流家元1975年2月発行No. 140 しヽけばな

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