テキスト1975
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編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専慶流家元(かんざくら)の美び生|写真では理解出来ない点が多いのですが、り、ことに伝統の約束がありますから、文と花に対する考え方、また瓶花、盛花との比較という点について、参考になるところも多いと考えますので、瓶花、盛花を専攻される方達もよく注意して欲しいと思います。しさに重点を置く花です。品格のある花形、この月号と次号とつづけて「生花」せいかについて書きます。生花は技巧の花であ生花は外見の華々しさよりも、内にある美豊かな技巧、幽玄の美といった伝統的な日本のこころを多分にもつのがこの生花の特徴といえます。瓶花、盛花は草木の自然の美と、華麗な美しさ、新鮮な感覚、明快な現代調といったところに作品の基調があるのですが、生花には日本庭園の静寂さや、能楽の幽玄と同じようなしっとりとした心の美があるのです。私逹は盛花瓶花を識り、生花を理解してそれぞれのもつ真実のよさを知らねばなりません。しヽけばな専渓i 毎月1回発行桑原専慶流No. 150 1975年12月発行生喜花か

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