① ②紅色のチューリッ。フと白い小菊。おとなしい花形だが技巧的な盛花である。つともまっすぐな草ものであるから、格好よく見せるには、花の配置や、花葉のすきあい（空間）の形を考えて格好を作ることになる。小菊の高さ低さ、花をさし出す調子によって形が作れてくる。前方から後方深くまで小菊を入れ、水面の美しく見えるように活ける。平凡な様で技巧的な盛花といえる。この様な種類の材料は二R ベニサンゴ③ベニサンゴというのは楓の種類で、枝茎が紅色に色づく線の美しい材料である。これに白の大輪菊、緑の葉がたっぷりしてみずみずしい。二つとも立体の花材なので、淡褐色の鉢様式の陶器に活けて配色をとった。この瓶花は簡単な花だが、菊の花の配四、前後高低に四本の花を配置して、それによって花形を作ることになる。ベニサンゴの紅色をその問に組み合せて立て、上方で枝先を揃える様な考えで挿した。清新な感じの瓶花である。大輪菊7 ノゞラ松
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