テキスト1975
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(岩田藤七作)ないテクニックが加えられていることがわかる。藤七氏はガラス器と陶器の考え方は同じで、表面のガラス釉(くすり)は陶器もガラスも同じ性質のものであると説明されているのだが、特にこの作品をみると、一層その感じを深くする。や色彩ガラスの手法を越えて、東洋のエ芸として個性の高いものを作ろうとする怠欲がありありと感じられて深い興味を覚えるのである。と技法によって、一致する地点を見出すとともあろつし、また互いに競合する地点もあり得るだろうし、陶器は陶器、ガ花器6ラス器はガラス器として独立的な工芸の高さをどんな形で見せてくれるのか、私達は観宜者の立場からそれに大きい期待を寄せるのである。器についておおざっばな解説を加え、また各種のガラス器をお見せしてその大要を理解されるようにしたが、要するに越えて、新しいガラスの芸術が作られていることを知ることが大切なのである。トガラス、彩色ガラス。岩出ガラス器。大衆用途の実用ガラス器などを通じて、今日のガラス器の種別や、工芸としてのガラス器について、大体が理解出来たことと思う。このガラス器をみると、陶器と変わら岩国のガラス器は外国のカットガラス問題はガラス器と陶器とが、その考案先月号と今月号のテキストで、ガラス「ガラスは透明の素材だ」という認識を吹ガラスの素朴な民芸調。外国のカッウバユリ野ホウヅキ枯花ケイト紫青色に白い釉(うわぐすり)

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