テキスト1975
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c花モンステラ・赤福色ガラス瓶(岩田藤七作)ヒマワリcこの花瓶の色は赤い褐色で、にぶい光沢のガラス瓶である。口が広くたっぷりとしているので、全体のバランスに変化が感じられる。金色の瓶合は装飾がすぎ、これが花器の感じを悪くしている。洋室の窓ぎわにおいて花は(モンステラ、ヒマワリ)の二種を活ける。窓から強い光が入っているので、花も大輪のはっきりしたものが花器を引き立てていると思う。⑪コバルト色のガラス花瓶ににぶい白色の装飾、それに金色の部分が少し見える。軽やかに少し甘い調子のガラス瓶である。花は白百合(テッボウユリとタメトモニリの交配種)とカラジュームの二種。ガラス窓を背景にした逆光の花。父通のはげしい道路に自動車がたえず走っている、それが花の背景になっているのも面白い。(京部烏丸御池、岩旧ビルの8階にて写す。)器5⑪ 花器白百合カラジューム淡青色乳白及金色の花瓶(岩田藤七作)

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