テキスト1974
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Rシラン(紫蘭)は五月に咲く30センチ程度の短い草花である。花が終わると実になり、葉も長くのびのびとして形のよいものである。花のあるころより実になってからのほうがいけばな材料として好ましい。写真の掲色の蓮の実は昨年から保存しておいた乾燥材料。これにバラの白と紅のそめわけのものを2本添えて瓶花を活ける。丸い壷は活けにくそうに思われるが。花を入れてみると花器との調和もよく意外に活けやすい花器である。丸い壷には多くの場合、中に剣山を入れこれに花を挿し、また丁字留のものと取合わせて活ける。シランハスの実Rこれは枯れものの瓶花ではない。なまの実ものと葉ものの取合わせである。カマドの大型の種類(ライデンといっている)にカラジュームの葉四枚を添える。八月の花として清楚な感じの花である。木ものに花ものをつけることが多いが、時としてカラジュームやモンステラをつけて花を入れない様な花も変わった着想だといえよう。少し背の高い花器(黒)に垂体の形にナナカマドを入れ、上部にカラジュームを低く横ならびに挿した。葉の組み合せ、形に変化のあるように考えた。ナナノゞ@ ナナカマド@ カラジューム10 呵誓

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