テキスト1974
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Rぶ厚い切り子ガラスの花瓶。花器としては平凡な形だが透明ガラスが光をうけてすがすがしい感じがする。このガラス器にあじさいの白と淡青、濃い紫色を5本活けて一種挿しとした。花形としては淡泊な感じで、ただ花の配列に注意したにすぎないが、ガラス器に入れたアジサイの調子は夏らしい清楚を感じさせる。葉を適当にと... りさり、茎の線を見せるようにしてすきまを作った。配列と空間によって作る花形である。R対ページの写真、アンスリームの赤と淡紅の2本、足もとにびわの葉を低くかためて、立体形の瓶花を作った。アンスリームとビワの配合は変わっているのだが、普通の副材としてアンスリームを入れると平凡な花になるので、ビワを低く葉をマッス状にかためて挿し、アンスリームは思い切って高く、ビワは低く、というところに新しい豹想がある。日本種の木と洋種の草花との調和には、平凡な花形だけでなしに、なにか新しい工夫が欲しいと思うのである。五月、京都市の友好使節団が中国西安に紹介された映圃の中に、いけばなの恕分がある。京都市広報課の皆さんが6月5日夜、桑原宅に来訪され、出油の細田理恵子、三愉輩子、小田康子、桑原専渓が出席、この映画の全巻を拝見することが出来た。スクリ—ンに映っているのはいけばなを汗ける部分。迎ぶりを実際にみて恙激したのだった。京都市から中国西安へ紹介した友好映画を見る(いけばなの部分)(写真)西安市民の歓6 R あじさい一種

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