テキスト1974
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ヽ' ササユリは背高くすらっと活けると感じのよいものである。他の材料と取合わせても、ササユリを副材といった必じに短く挿すと、ササユリの自然の味わいがなくなってしまう。さらりと爽やかな感じがこの花のもち味であろう。このページのシマガヤにササユリ、ショウブにササユリのように、主材も副材も石対五の大きさと形に作りあげると、ササユリののびやかな成心じが見られる。ことに茎の美しい花材であるから、足もとをすかせて花器から立ち上がる部分に直線の茎の美しさが見えるように工夫するのも―つの挿し方であろう。足もとに空間を作って透明な感じをみせるのも技巧といえる。そのためにも背高く活ける花形が適当である。る。R庭のシマガヤの葉がしっかりとしRショウプの紫色にササユリの配合である。五月から六月にかけてのよい取合わせである。二つの花を高く立体調に作ったこの瓶花はさわやかな感じの花といえる。花器は渋い青色の陶器で落ち評いた必じの花器であり、たっぷりとした形が立体の花形によく調和している。初夏の花らしい新鮮さがあて水揚げもよくなった。これにササユリ、初夏の瓶花として季節感の深い取合わせである。軽やかに前後に深く形を作って、百合の花も高く低く配列して変化をつけた。4 \\ @ シマガヤR ショウブ"' ゎ'"'噸や頌-ササユリササユリ

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